Audit × AI
これからの監査を創造するAudit Innovation

Audit Innovationで、監査の取り組み方を劇的に変えていく

多くの企業が日々進化する技術や様々なデータを活用してビジネスを行っています。そうした変化に対応するため、トーマツでは高度なテクノロジーや斬新なアプローチを積極的に取り入れるAudit Innovationをグループ全体として推進し、監査のDXに取り組んでいます。私も、これらの推進過程で多くのチャレンジ・試行錯誤を積み重ねてきました。失敗を恐れず挑戦し続けられるのは、トーマツに脈々と受け継がれる「チャレンジを受け入れる風土」があるからと考えています。そのうえで、AI(人工知能)やRobotics(RPA)に代表される様々な先端技術やデータサイエンスを駆使して、公認会計士が行うべき業務に集中できる仕組みを構築し、さらに品質の高い監査に挑み続けたいと考えています。そして今後も監査・保証業務の高度化、業務の効率化、多様なプロフェッショナルスキルを持つ人財の登用による監査リソースの拡大など革新的なテクノロジーの研究・開発を行い、社会が求める品質の高いサービスを提供していきます。

会計士の知見×テクノロジーで未来までをも見通す

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パートナー 外賀 友明 Tomoaki Geka
2001年に有限責任監査法人トーマツに入社後、大手食品メーカーや小売業など上場会社の監査業務に従事。2012年、監査にアナリティクスを導入して、多大な成果をあげているシドニー事務所でノウハウを学ぶ。帰国後、アナリティクスやAI(人工知能)の導入をリードするプロジェクトに参画・リードしている。2018年 会計監査確認センター合同会社 職務執行者執行役(現任)、2019年 早稲田大学大学院 非常勤講師

テクノロジーの進化によって、公認会計士の仕事はどのように変化していくでしょうか。

監査チームに代わって標準化された業務を集中的に行うAIDCの設立やRobotics(RPA)の導入で、これまで多くの時間を割いていた残高確認作業などの一部業務が大幅に効率化され、一昔前とは仕事の内容や進め方が大きく異なってきています。一方で企業、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進んでおり、高品質な監査を提供するためにはこれまで以上に企業理解やリスクの識別など、複雑化するニーズへの対応が求められるようになっています。

こうした変化と革新の時代にあって、これからの公認会計士には先端テクノロジーやデジタル技術を活用して会計・監査の知見・判断を増幅させるスキルが不可欠です。ここで重要なのは、テクノロジーはあくまでツールに過ぎず、公認会計士としての知見や経験を集約して課題を抽出し、解決に導くといった根本的な部分は今後も変わらないということです。過去の事例など膨大なデータを使って近い未来を予見しようとする際、どのような情報をインプットするのか、抽出された結果をどう捉えるかは公認会計士自身の責任において最終判断がなされるものであり、知見・経験がなければどれほど優れたツールも使いこなせないからです。

逆に変化する点としては、これまでは過去事象に対する保証業務が公認会計士の業務と考えられることが多かったですが、今のような不確実性の時代においては将来に対しても一定の保証を与え、さらなる付加価値として今後の企業運営やその財務・会計プロセスの高度化に貢献するといった未来志向がより必要になるのではないかと感じています。

トーマツが推進しているAudit Innovationについてご紹介ください。

トーマツは4大監査法人の中でもいち早くアナリティクスの組織化に取り組み、現場での活用実績をつくってきました。そのためアナリティクスやAIの開発・導入自体はかなり進んでおり、次の段階としてテクノロジーを使っていかにクライアントや監査チームの課題・ニーズを把握し解決に導くかといった実践的な活用に力を入れています。特筆すべきは、デロイト グローバルで開発されたツールを輸入するだけでなく、トーマツが開発したツールがグローバルに輸出・展開されていることです。これは、Audit Innovationの分野におけるトーマツの先進性はもとより、トーマツのグローバルでの存在感の高さが背景にあり、これらの双方向の取り組みが、グローバルで高度な技術革新につながっています。クライアントからも高い評価をいただいており、今後は技術の導入だけでなく現場の課題に即した活用に向けてのコンサルテーションスキルをアップするために、ツールを自在に活用してデジタル変革の時代に適応できる人材育成・強化に力を入れる方針です。

公認会計士を目指す方たちは生活の中で自然にテクノロジーに親しみ、タブレットなどのツールを使いこなしてきた世代です。私たちにはない着眼点でツールを活用するなど、次なるAudit Innovationのリーダーとして活躍してくれるものと大いに期待しています。

※ AIDC:トーマツ監査イノベーション&デリバリーセンター(Tohmatsu Audit Innovation & Delivery Center):監査先企業ごとの個別対応が必要とされない基礎的な入力、チェック業務や機械的な作業の標準化、集中化を行う。

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Balance Gateway®の開発と共同利用で、業界共通の課題を解決

「Balance Gateway®」は、もともとトーマツが独自で開発した、国内監査法人初の残高確認オンラインサービスです。紙を何度も郵送する手間と時間を大幅に削減でき、Web上での情報伝達や手続状況の視覚化など多くのメリットがあり、監査先企業、確認回答者、トーマツの3者がスピーディに手続きを進めることが可能になりました。
さらに、トーマツは資本市場の信頼性向上にかなうデファクトスタンダードの確立を目指すべく、Balance Gateway®を基礎とする共同プラットフォームの構築・運営へ舵を切りました。4大監査法人の共同出資による会計監査確認センター合同会社(ACC)を設立し、各監査法人の知見やノウハウを共有することで、単にトーマツの課題解決を優先するのではなく、業界共通の課題の解決を目指しています。

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革新と挑戦を続けるトーマツのDNAが先進的なツールを生み出す

「Scanlens+」は、モバイル端末のカメラを利用して、紙資料を瞬時にデータ化するツールです。トーマツはその「Scanlens+」などの様々なアプリを搭載した「Tohmatsu LINK」端末をクライアントに貸与しています。「Tohmatsu LINK」をタッチポイントとして、クライアントは資料提出などの効率的な監査対応やコミュニケーションが可能となり、トーマツは紙情報もデータ化して入手できることで、より広範にアナリティクス・AIなどの適用が可能となり監査に活用できる仕組みを構築しています。
当該ツールにより、COVID-19の影響による在宅期間中においてもクライアント訪問を行うことなく資料入手が可能になるなど、監査業務の遂行に大いに役立てることができました。

Tohmatsu Link概要

あなたがつくるのは、未来の監査のスタンダード

トーマツでは、これからの社会が必要とする高品質な監査を行うため様々なAudit Innovationに取り組んでおり、新技術を積極的に取り入れた次世代の会計士として、大きく成長できる環境が整っています。