次世代のグローバルリーダーとして成長

若手スタッフ田中・三上

田中 私たちがプロフェッショナルになるために必要なことは何でしょうか?

國井 これからの時代に求められる公認会計士を育成するため、教育には特に力を入れているので、意識を高く持っていれば心配いりません。ほとんど人手を介さずに財務諸表まで作れるようになりつつある昨今、会計・監査のベーシックな知識だけでは優れた監査人として信頼を得ることはできません。そのため、例えば新人研修には力を入れ、その後の研修でも、コミュニケーション力や判断力を養う研修、ITに関する最新情報や知識など実践的教育を行い、常にプログラムをアップデートしています。

三上 就職活動中に出会った先輩から世界中のクライアントを訪問している話を聞いて大きな憧れを抱いていました。しかし、今後の状況によっては海外の研修プログラムへの参加や海外駐在への派遣が厳しくなるのではないかと少し不安です。

國井 確かに今は人の移動は制限されていますが、長期的な視点に立てば企業のグローバル化はさらに進んで行きますので、世界各国の状況に適切に対応するグローバル監査が求められることには変わりありません。ただ、グローバルなネットワークを持つ意味合いは変化しつつあります。従来、海外に人を派遣する目的は主に、海外の知識を吸収して国内事業の成長に寄与することであり、現地に日本人がいることはクライアントにも価値がありました。しかし、今や世界中の情報をどこにいても入手できる時代となり、グローバル化の在り方を考える時期にきています。実際にバーチャルモビリティを進めようという話もあり、物理的な人の移動なしで日本から海外のチームにバーチャルで参加するということも実現可能な時代になっています。まだ企画段階ではありますが、選択肢が広がっていくことは確かです。

田中 海外に駐在するというだけでなく、例え国内に身を置いていてもグローバルな働き方ができるということですね。

國井 そうです。今後はグローバル監査の対応はもちろんのこと、会計・監査基準を設定する国際機関など世界的なルール形成の場に人を輩出し、グローバルの中でさらにトーマツの存在感を発揮することが大きなテーマです。ITや人工知能(AI)によって監査を取り巻く環境や公認会計士の在り方は大きく変化しましたが、どれほどテクノロジーが進化しても中心にいるのは人であり、人財戦略は監査品質の基盤となります。先ほども話をしたグローバル化、そして社会のデジタル化といった環境変化に対応できる人財の確保と育成は高品質な監査を提供するために必須であり、そのような人財を育成するため、これまで以上に力を入れていきます。