多様な経験の全てが、監査人としての成長につながっていく

篠原 私は海外駐在に興味があり、就職活動中から「海外に行きたい」と伝えていますが、皆さんが口を揃えて「希望すれば必ず行ける」と言っていたのがとても印象的でした。希望をくみ取ってもらえる組織だということを先輩たちも確信していると感じましたが、いかがでしょうか。

大久保 その通りだと思います。トーマツでは、希望を伝えていれば必ずチャンスはめぐってきます。私も以前、上海に駐在し、素晴らしい経験ができました。ただ、海外駐在は一つの選択肢であり、軸になるのは「よく勉強する」と「多様な経験に挑戦する」の2点です。監査業務をするうえで最も大切なのは、監査先のトップマネジメントから監査人として信頼されることです。そのために必要なのが、様々な経験に基づいた幅広い視点と多様性を受け入れる寛容さです。ですから、海外駐在をはじめ、監査以外の業務経験や外部への出向など、可能な限り多様なチャンスを提供できるようグループ全体で取り組んでおり、それが「希望すればチャレンジできる組織」という認識につながっていると思います。

森谷 私も、そういったチャレンジを応援し、人を育てようとするトーマツの文化を感じています。就職活動中、スタッフからパートナーまでいろいろなメンバーに会いましたが、皆さん忙しい中わざわざ時間をつくって私に惜しみないアドバイスをしてくれました。その優しさや丁寧さに感動したことがトーマツに入る決め手となりました。

大久保 若手の皆さんがそう感じてくれているならとても嬉しいです。トーマツは人が何よりの財産なので、ここに集う人たちがいかにやりがいを持って新しいことにチャレンジできる組織であり続けるかが重要です。トーマツは常に新しいことにチャレンジをしてきた歴史があるからこそ、監査以外のビジネスもどんどん広がってきています。新しいことをやろうと言う人を支え、支援する。それが成長に欠かせないことだと共通理解が得られている組織であり、その良い文化をさらに発展させていきたいです。

大久保 せっかくの機会なので私からもお二人に質問したいのですが、制度や環境面で改善すべきだと思う点や、今の時点で不安に思っていることがあればぜひ聞かせてください。

篠原 まだ先の話かもしれませんが、今後、出産や育児などライフステージがどんどん変わっていく中で仕事を続けていくことに少し不安があります。産休・育休などの制度が十分整っているのは理解していますが、世界がこれほどのスピードで変化する中で、監査の現場から1年、2年と離れてしまって大丈夫なのだろうかという不安があります。

大久保 パートナーも含めて、トーマツで活躍している女性の中には、産休・育休の取得やご家族の海外勤務に帯同するため、監査の現場から長期間離れた方が少なくありません。しかし、直接監査業務に携わっていなくても、子育てや海外での生活といった経験を糧に成長することができます。復職後に昇格するチャンスも十分にあります。今後、多様化がさらに進む中で、そういった幅広い経験はマイナスではなく、むしろプラスになると思っていただきたいです。

篠原 なるほど。目からうろこが落ちました。とても心強いお言葉をありがとうございました。何事も貴重な経験として生かしていく自信がつきました。