これからの会計士には人間力が求められる

実践的プログラムで個の成長を支援

永山 トーマツでは品川と京都に「プロフェッショナル・ラボ」を開設していますが、人材育成に対する觀さんの思いを聞かせてください。

 若い皆さんには積極的にディスカッションをして、答えを導き出す力を高めて欲しいと考え、そのための「場」として、あえて研修所という名をつけずに「プロフェッショナル・ラボ」を作りました。ただ座学で知識を詰め込んだだけの会計士なら、それこそAIで十分です。皆さんが目指すのは、データをもとに正しい判断をし、クライアントとディスカッションしながら結論を導き出していく会計士です。そのためのコミュニケーションスキルをトレーニングする場として様々な研修プログラムを用意していますので、ぜひ活用して欲しいと思います。

永山 研修を実際に受けてみてどうでしたか?

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小川 私が受けた研修では、現場と集合研修を行き来するプログラムがありました。集合研修では現場で学んだことを皆にフィードバックするのですが、客観的に振り返りができるので知識を深く理解することができました。

中田 私も確かに研修が実践的だと思います。約2カ月間の研修で、監査の手続き、知識面はもちろん、先輩がクライアントの役をして模擬監査を行うロールプレイングもあったので、現場に不安なく入り込めました。

中丸 私が受けた研修には、監査業務を想定したシミュレーション研修がありました。クライアントとのやり取りや資料の閲覧、調書作成まで一連の流れを体験できたので、現場に出てから自分がどう動けば良いのかをイメージしやすくなりました。このシミュレーションで失敗した点や分からなかったことを特に注意するように心がけ、現場に出たときはとてもスムーズに動くことができました。

より多様性のある働きやすい環境へ

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永山 今、世の中では働き方改革が注目を集めています。トーマツは、以前から多様な働き方を推進していますが、今後についてはどのようにお考えですか?

 目指すところは、皆さんが仕事に充実感を感じ、生きがいや誇りを持って働くことができる職場にすることです。そういう観点から、働き方についてはさらに改善していきたいと考えています。例えば勤務時間なども、効率化を図るためのシステムの導入などで時間を短縮しながら、同時に品質の向上も実現したいと考えています。

中丸 私が公認会計士の資格を目指した理由の一つに、資格があれば出産や育児をしながらでも働き続けられるという思いがありました。同じ部署にも時短勤務などを利用して仕事と子育てを両立している先輩がたくさんいますので、その点についてはとても安心できます。

 ダイバーシティ(多様性)はとても重要なテーマです。会議などでも、多種多様な価値観を持った人が集まる方が、より発展的な意見が出るものです。その点、トーマツは文化・社風として多様な価値観を受け入れる空気が根付いていると自負しています。今後、もっと働きやすい環境を整えるための制度の整備を進め、多様性を強みとする文化をさらに醸成させていきたいと考えています。