3月決算・12月決算の上場会社の監査チームのスケジュール例をご紹介します。
実際の進め方や業務内容は、担当する会社の業種や規模などによって異なりますが、
監査業務の流れを知る参考としてご覧ください。
S.Okamoto
金融事業部 スタッフ 2025年入社
-
現在の業務内容を教えてください。
主に、親会社の期末監査を軸に、子会社の監査・保証業務も担当しています。業務量が増える時期でも、チーム内は相談しやすい雰囲気があり、論点や進め方で迷った際にも早めにコミュニケーションを取れる点が働きやすさにつながっています。
-
どのようなときに仕事にやりがいを感じますか?
やりがいを強く感じるのは、内部統制のヒアリングを通じて、クライアントの事業理解と監査手続が「地続き」でつながった瞬間です。
監査が単なるチェックではなく、会社を理解したうえでの専門業務だと実感できます。 -
これからの目標を教えてください。
まずは中長期的にクライアントに関与し、理解を深めていきたいです。
キャリアとしては、監査の道を究めていきたいという想いが強く、将来的には出向なども含めて経験の幅を広げ、監査を取り巻く状況を俯瞰的に見られる視点を身につけていきたいと考えています。 -
閑散期の過ごし方を教えてください。
繁閑のメリハリがあるからこそ、閑散期は「やりたかったことをまとめて実現できる」期間にもなります。
実際に、閑散期に車の購入や引っ越しなど、生活の大きなイベントを一気に進めることができました。
クライアント・監査チーム紹介
私は国内最大級の金融機関の監査を担当しています。チームは日本国内だけでも100名以上の規模で、海外拠点やグローバルチームとも日常的に連携しながら業務を進めています。
大規模なチームではありますが、実際は領域ごとにグループが分かれているため、必要なときにすぐ相談できる環境があります。繁忙期にはチームで力を合わせて取り組み、落ち着いた時期にはそれぞれが計画的にリフレッシュするなど、協力しながら仕事を進めています。
-
Phase 1
7月~9月頃:監査計画【閑散期】
新年度の監査は、「今年の監査をどう進めるか」を整えるところから始まります。
前年度の引継ぎを行いながら、「昨年度はどの論点に難しさがあったか」「今年はどこに重点を置くべきか」をチームで確認し、監査計画を具体化していきます。この時期にスケジュールや役割分担をしっかり固めておくことが、その後の監査を円滑に進めるうえでとても重要です。After work
比較的時間にゆとりがあるため、平日にチームでランチに行った後、そのまま丸の内の街や皇居周辺を散歩したりすることもあります。チームで慰労の機会を持つこともあり、期末監査を終えて節目を実感する時期です。
-
Phase 2
10月~11月中旬:期中レビュー
期中レビューは、期末の前哨戦のような時期です。数字の動きや運用状況を確認しながら、期末に大きな論点となりそうな項目を早めに把握し、対応の方向性を整理していきます。
金融機関では、見積りや評価、引当に関する論点が生じやすいため、クライアントとのコミュニケーションも増えていきます。この時期に丁寧な対話を重ねておくことで、期末の資料依頼もスムーズになり、後工程の負担軽減につながります。After work
時間を調整しやすい時期でもあるため、新しい趣味を始めたり、帰省したり、少し遠出をする時間も確保できます。個人的には、繁忙期に向けて生活リズムを整える期間として、ジムやランニングを再開する機会となっています。
-
Phase 3
11月中旬~3月頃:内部統制理解
ここから財務報告に関する内部統制(J-SOX)やIT統制の理解・評価が本格化します。経理・財務部門だけでなく、現場部門やIT部門と関わる機会も増えるため、金融機関の業務がどのように成り立っているのかをより深く理解できる時期です。
内部統制を通じて得たリスク感覚が、その後の期末の監査手続にもつながっていくため、この時期の理解が自分の武器になっていきます。After work
繁忙期に向けてコンディションを整えるため、皇居周辺でランニングをしたり、事務所内のジムを利用したりしています。ドラマやアニメをまとめて観るなど、リフレッシュしながら過ごしています。
-
Phase 4
4月~6月頃:期末監査【繁忙期】
期末監査では、金商法・会社法監査に加えて、グループ監査や海外対応など様々な対応が重なり、スピードと精度の両方が求められます。
この時期は、レビュー対応や論点整理など多岐にわたる業務が並行して進みます。金融機関は開示項目も細かく、開示全体がわかりやすく適切に整理されているかという視点を持って、クライアントとの対話を重ねていきます。
大規模チームの強みが発揮されるのもこの時期です。業務で迷ったときには、各領域に専門性を持つメンバーに早めに相談し、協力して解決することを心がけています。After work
繁忙期は忙しい日々が続きますが、レイトショーや、近場で食事に行くことで気分転換をしています。繁忙期を終えた後の解放感や達成感は言葉にできません。
K.Shintani
東日本第一事業部 スタッフ 2025年入社
-
現在の業務内容を教えてください。
私はミドル規模の複数のクライアントに関与しています。関与先では、売上、売上原価など主要な科目を中心に担当しています。
メインクライアントは、化粧品など身近な商品を扱っているため、事業や取引のイメージを持ちやすく、それが監査の理解にもつながっています。経理担当者だけでなく、商品開発の方とのコミュニケーションもあり、多くの学びを得ています。 -
どのようなときに仕事にやりがいを感じますか?
私はチームメンバーから感謝されたときにやりがいを感じます。トーマツには、日々の業務の中で自然と感謝を伝えあう雰囲気があり、小さなことでもやりがいを感じる機会が多いです。
また、クライアントに助言を行い、その意見を受け入れていただけたときには、会計士として価値を発揮できたと感じ、大きな達成感がありました。 -
これからの目標を教えてください。
クライアントから信頼される会計士になりたいです。先輩方はクライアントと日常的にコミュニケーションを取りながら関係性を築いており、その姿を見て、私も将来そのような会計士になりたいと感じています。
そのために、会計監査の知識を身につけることはもちろん、会社への理解を深めたうえで、クライアントと積極的にコミュニケーションをとっていきたいと考えています。 -
閑散期の過ごし方を教えてください。
有給奨励日や振替休日を活用してまとまった休みが取れるため、1年目から海外旅行でセブ島に行きました。昨年は大阪・関西万博の開催があったため、チームメンバーで近くのテーマパーク含め行ってきました。
閑散期はこうしてプライベートの時間をしっかり確保できる点も、この仕事の魅力の一つだと感じています。
クライアント・監査チーム紹介
私はミドル規模のクライアントを担当しています。
メインクライアントは、今回紹介する健康食品や化粧品を開発している12月決算の上場会社です。クライアントとの距離が近く、相談を受ける機会も多いため、業務への理解を深めながら継続的に関わることができています。
監査チームは10人ほどで構成されており、コミュニケーションがとりやすく風通しの良い環境です。
-
Phase 1
4月~6月頃:監査計画【閑散期】
繁忙期を終え、新年度の監査のスタートです。
この時期は、監査計画調書の作成や監査業務のサポートを専門に行う部門へ依頼する作業の年間スケジュールの作成などをしています。
年次が低いうちから年間計画に関わりやすい点は、ミドル規模の監査チームの魅力です。After work
時間にゆとりがある時期なので、チームでランチに行ったり、業務終了後には丸の内で買い物を楽しんだりしています。
-
Phase 2
7月~8月中旬:内部統制理解・期中レビュー
内部統制は、経理部門だけでなく現場の方とも関わるため、会社理解を深める絶好の機会です。
調書作成のため、週に1回程度クライアント先へ往査しています。
内部統制は難しい部分もありますが、先輩に丁寧にフォローしてもらいながら進められるため安心して取り組むことができます。After work
この時期も時間にゆとりがあるため、花火大会やBBQ、ビアガーデンなど夏ならではのイベントを満喫できました。
-
Phase 3
11月中旬~3月頃:内部統制理解
この時期に4~6月に策定した監査計画の見直しを行い、併せて内部統制の運用評価を実施します。内部統制への理解を深めることで、期末に実施する実証手続の焦点が明確になり、手続の精度が高まります。この時期の準備は監査品質を左右する重要な要素です。
チームで協力しながら、変化したリスクに応じた監査手続になるよう監査計画を具体化します。After work
仕事の息抜きにレンタカーで紅葉巡りをしたり、アフタヌーンティーに行ったりして、気分転換していました。
-
Phase 4
12月末:実査・棚卸立会
棚卸立会はクリスマスイブとクリスマスに石垣島に行きました。立会は経理部門の方だけでなく現場担当者の方ともコミュニケーションを取ることができる機会です。実際に製造現場に立ち入り、担当者へのヒアリングや仕事の様子を見ることで、会社の業務への理解が深まりました。また、棚卸立会では事前の準備が非常に重要です。事前にマニュアルを閲覧し、商流を理解することで当日の立会をスムーズに進めることができました。実際の物流を基準にあてはめ、会計処理として適切か判断する力や、基準を実務に当てはめて考える力も身についたと感じています。
After work
前泊時の夜は、クライアントの方と石垣島で食事をご一緒しました。リラックスした雰囲気の中で交流を深めることができました。また、滞在中には商店街を散策し、チームへのお土産選びも楽しみました。
-
Phase 5
1月~3月頃:期末監査【繁忙期】
いよいよ繁忙期です。
ここまでの計画をもとに、クライアント担当者の方へのヒアリング、監査に必要な書類の依頼及び入手、実証手続の実施、調書の作成などを実施します。1年目は現金、人件費、販管費、棚卸資産を担当しました。人件費の分析的実証手続では、人件費の変動要因を特定するのに苦労しましたが、先輩のフォローを受けながら進める中で、会社への理解も深まり、乗り越えることができました。After work
忙しい時期ではありますが、合間の時間を見つけてスノーボード旅行に出かけるなど、リフレッシュしながら乗り切っていました。