人財育成・支援制度
人財育成・研修・評価
人財育成の基本概念
「人財」こそがトーマツの品質の基盤です。
トーマツの人財育成の基本理念は、「経済社会からの要請に真摯な姿勢で誠実に対応し、高品質な業務を提供する信頼性の高いプロフェッショナルを育成・輩出する」ことです。この理念を実現するために、私たちは各個人の経験や能力、求められる専門性に応じた多様なカリキュラムを用意しています。これにより、知識やスキルの習得にとどまらず、健全な経済社会の発展に貢献し、高い志を持ったプロフェッショナルの育成に取り組んでいます。
高品質な業務を提供し続けるために、社員・職員に明確な期待役割を設定し、監査の現場や研修で技量・能力を磨く機会を提供しています。また、上位者やアセッサーとの面談や頻繁なフィードバックを通じて、個々の成長を促進しています。
人財育成サイクル
人財育成サイクル(Learning and Development Framework)
アナリティクス関連の研修プログラム
技術領域の基礎的な理解を促進するために、グローバル共通で展開しているコンテンツを中心に研修を行っています。具体的には、データアナリティクスの理解やその監査への活用方法を含む内容になっています。
ソフトスキル研修
職員一人ひとりの成長を支えるため、専門スキルだけでなく、コミュニケーション力やリーダーシップなどのソフトスキルを磨くための研修を提供しており、多様なプログラムを通じて、スキルアップを目指せる環境を整えています
評価制度
評価制度育成に重点を置き、成長を加速する評価制度(GPE)
GPE(Global Performance Experience)
グローバルと共通のツールを5つ用いて「継続的なフィードバック」「適時のパフォーマンス確認」を行うことで、一人ひとりの日々の成長をバックアップします。
職位紹介
プロフェッショナルとしての多様なキャリアを支援
トーマツは、多様化する社会や関与先のニーズに応えるため、総合力を発揮できる組織を構築し、創造的で先見性に富んだサービスの提供を目指しています。これらの活動の基盤は、品質を重視する文化と、多種多様なプロフェッショナルです。トーマツでは、監査・保証業務のみならずリスクアドバイザリー、コンサルティングやファイナンシャルアドバイザリー、税務、法務といったサービスの枠を越えた協働を実践できる人財を育成するために、多様な経験を積み、知見を深めることができるチャンスと、自分が思い描いたキャリアを創り出せる環境を用意しています。
キャリア支援
人事異動
トーマツとして優秀な人財を育成・活用していくため、他部門やグループ法人への異動などにフレキシブルに対応し、多様なキャリアパスを可能にしています。また、品質管理や人財育成などを担当するミドルオフィス部門に異動し、それまでの経験・知識を糧にクライアントサービスをサポートする形での活躍も可能です。
自己申告制度
トーマツとして優秀な人財を育成・活用していくため、他部門やグループ法人への異動などにフレキシブルに対応し、多様なキャリアパスを可能にしています。また、品質管理や人財育成などを担当するミドルオフィス部門に異動し、それまでの経験・知識を糧にクライアントサービスをサポートする形での活躍も可能です。
アセッサー制度
職員一人ひとりの適性・志向に合わせたキャリア形成が実現できるよう、経験豊富な先輩がサポート役のアセッサーとして付き、面談を通じて長所や成長課題などをフィードバックするとともに将来のキャリアなどについて随時相談できるようサポート体制を整えています。
アセッサーがキャリアの伴走者として成長をサポートします。
- 中長期的なキャリアに対してアドバイスを行う
- 成長・育成状況をモニタリングする
- 長所や成長課題のとりまとめ・上長との連携
多様なキャリアプラン
海外派遣プログラム他
グローバル人財育成全体像
戦略的なグローバル人財育成を推進
海外展開を拡大する企業が抱える課題に対応できる、グローバル人財の育成を強化しています。そのために各種派遣プログラムを用意しています。インダストリーや企業のニーズにフォーカスした戦略的な海外派遣も実施しており、企業の多様化するビジネスに対応できる知見の習得が可能です。
また、Deloitte Globalと協働して研修を開発するなど、世界各国のメンバーファームと人財の相互交流を行うことによって、グローバルでのサービス提供を可能にする体制を整えています。各国で得た知識やネットワーク・異文化での業務経験を日本の実務で生かすための仕組みづくりも推進しています。
職員のグローバル人財育成全体像
短期Exchangeプログラム
2018年からDeloitte APへ参画したことを機に、豪州などDeloitte AP構成国のメンバーファームとの間で8~12週間の職員交換プログラムを開始し、海外の文化に触れ、グローバル対応力を身につけることを進めています。
海外短期派遣制度
人財育成を目的に海外事務所のメンバーとして監査業務を担当する短期(1~3カ月)の派遣です。日本にいながら現地業務を行うバーチャル派遣と海外事務所に赴任するフィジカル派遣の2つの関与形態があります。
タレントセレクト(海外研修生制度)
海外短期派遣同様、人財育成を目的として主に現地監査業務を実施しますが、期間が中期(18~24カ月)という点が特徴です。特定の海外ファームに派遣され、現地の監査デリバリーを経験し、グローバル監査を主導する力を養います。
A&A事業派遣
Deloitte GlobalやDeloitte Asia Pacificが進める様々なプロジェクトの拠点への派遣です。期間は12~24カ月で、日本からリモートで関与する場合もあります。 デロイトのメンバーファームが共通して使用する監査ツールや研修教材の開発/展開、GlobalやAP横断での品質/リスク管理強化など内容は様々で、派遣者は世界中から参画するメンバーとともにプロジェクト拠点に一堂に集ってその推進をリードする役割を担います。
ビジネスセレクト(海外駐在員制度)
ビジネスにフォーカスした長期(3年程度)の派遣です。デロイト メンバーファームにおける日本企業のサポートを主たる任務としており、派遣者は日本と海外との橋渡し役としてあらゆる業務をリードしています。
DUAP研修
Deloitte Globalでは、デロイト文化に焦点を当てた最新の教育研修センターであるDeloitte University(DU)を全世界7カ所に開設しており、アジアパシフィックのプロフェッショナルを対象としたDeloitte University Asia Pacific(DUAP)が2016年シンガポールに、2024年に中国に開設されました。DUでは「つながり」と「リーダーシップ」の原則に根差したリーダー育成のための高度な研修が提供されており、トーマツではリーダー人財のさらなる成長の機会として、マネジャー以上の人財を派遣しています。
プログラム参加者による記念撮影
DUAPファシリティ外観
その他の語学支援制度
自己学習の促進として、オンライン英会話やライティング講座および一部会話AI を利用した英語学習の受講料補助を行っています。加えて学習の継続・習慣化をサポートする仕組みとして、職員がチームを組んで英語学習のモチベーションを高め合う施策も導入しています(英語学習グループ活動:EGG)。また、学習効果の計測のためTOEIC IPテストの受験機会も定期的に提供し、グローバルに通用する基礎的な語学スキル習得を支援しています。
ワークライフバランス
休業制度
フレキシブル・ワーキング・プログラム(FWP)
産前産後休業・育児休業などに加えて、妊娠・育児・介護・不妊治療など個々の状況にあわせたトーマツ独自のサポートプログラムが充実しています。仕事とプライベートの両立サポートの一環として、メンバーがワークライフバランスを保ちながらキャリアアップを目指せるよう、短日勤務、短時間勤務、業務量の軽減、休職など様々な働き方を選択することができます。
男性育休・配偶者/パートナー育休の取得促進への取り組み
出産時や出産後に配偶者/パートナーが取得できる「育児休業」の制度を設け、制度の詳細や取得者の体験談を掲載したマニュアルを作成・展開しています。育休取得経験者との交流会も開催しており、育休取得者全員が育休・現場復帰をイメージしやすい環境づくりに努めています。
休業期間中に利用できる「産前講座」・「産後ケア教室」の利用補助
休業中のサポートプログラムも充実しています。自宅からオンラインでも参加することができ、産前講座は男性も積極的に受講しています。
休暇制度
ライフステージの変化に伴う休暇制度の導入
「結婚休暇」や「子の看護休暇」に加え、不妊治療など個々の状況にあわせて活用できる「通院等特別休暇」を設け、より働きやすい職場環境づくりに努めています。
男性育休・配偶者/パートナー育休の取得促進への取り組み
「育児休業」のほか、配偶者/パートナーが取得できる「出産休暇」や「育児参加奨励休暇」などを導入し、メンバーがプライベートも大切にできる取り組みを進めています。
介護休暇の充実
休暇制度のほか、介護休業やトーマツ独自のFWP制度もあわせて利用することができます。
勤務・復職サポート制度
フレキシブル・ワーキング・プログラム(FWP)
仕事とプライベートの両立サポートの一環として、メンバーがワークライフバランスを保ちながらキャリアアップを目指せるよう、短日勤務、短時間勤務、業務量の軽減、休職など様々な働き方を選択することができます。
在宅勤務
スマートワークの一環として、在宅勤務を導入しています。希望者のうち100%に近いメンバーが活用しており、フレキシブルなワークスタイルを実現しています。
育児相談窓口「育児コンシェルジュ」の設置
育児のエキスパートであるコンシェルジュが常駐しています。育児にまつわるあらゆる相談を受けつけており、保育園探しやお子さんの受験相談まで子育てに関する相談について、なんでも相談することができます。
「休職者・復職者交流会」の開催
休職中・現場復帰して間もないメンバーを対象に、復職後の働き方や仕事とプライベートの両立などについて具体的なイメージを持ってもらうことを目的に開催しています。休職中の職場環境の変化などをキャッチアップするとともに、少人数グループに分かれて、実際に休職を経験した先輩メンバーや休職中メンバーとの対話の時間を設けています。
ワークライフバランスサポート関連制度(全体像)
監査ツール
財務諸表の不正検知AI
不正検知モデル
「不正検知モデル」は、上場企業等の過去の不適切な財務データをAI・機械学習モデルに学習させることにより、会社・勘定科目等単位で不正の兆候検知を可能にするものです。監査人は監査先から財務データを入手し、不正検知モデルにデータを投入することで、当該モデルによる不正リスクスコアの計算が実施され、不正リスクが高い会社、勘定科目及び財務指標等を識別することができます。これにより監査人は不正リスクの分析を効率的に行うとともに、検知された不正の兆候に基づいて監査先企業との議論をより深化させることで、企業の内部統制やガバナンス向上に貢献します。
生成AIで固有の知見を活用する
Audit Suite Chat AI(AS Chat AI)
「AS Chat AI」は生成AIを通じてトーマツ固有の専門的な知見を活用するツールです。監査上の検討の深堀や調査・分析にとどまらず、AIが既存のツールと連携することで監査調書のドラフトの作成をサポートします。
会計士の熟練知見を学習したAI
Audit Suite Text Reviewer(AS Text Reviewer)
「AS Text Reviewer」は、熟練会計士の知見・ノウハウを学習し、新リース会計基準にも対応したAIが大量の専門文書から監査に必要な情報を抽出・比較できる最先端の監査ツールです。目を皿にする作業から監査チームを解放し、早期のリスク検知や洞察の提供を通じてサプライズのない高品質な監査を推進します。
内外情報を統合した情報基盤
Audit Suite Knowledge(AS Knowledge)
外部情報(開示情報、ニュース、業界レポート等)と内部情報(監査や品質管理において生成する情報)を統合した情報基盤です。リアルタイムな情報収集やリスク評価を実施し、監査時間の大幅削減を実現します。
オンライン・コミュニケーション
Deloitte Connect
プロマネもできるコミュニケーションツール
監査先企業と監査チームの間の安全なオンライン・コミュニケーションを提供し、監査の中で発生する情報や大容量のファイルの授受を効率的に進めることができます。また、チーム内部のみでの利用もでき、タスク機能やカレンダー機能を活用するなどして、プロマネのための活用にも大変有益なツールです。
資料受け渡し・管理ツール
Audit Suite Vouch(AS Vouch)
監査の過程で行われる大量の資料のやり取りを効率的に行うためのコミュニケーションツールです。デジタルデータに加え、紙の資料をスマートフォンアプリで撮影し、PDFファイルとして依頼項目に紐付けて格納することができます。さらに、チャット機能や期限のリマインド機能を備えており、監査業務の効率化を支援します。
残高確認オンラインサービス
Balance Gateway®
「Balance Gateway®」は、監査業界で共通活用されている残高確認オンラインサービスです。紙を何度も郵送する手間と時間を大幅に削減でき、Web上での情報伝達や手続状況の視覚化など多くのメリットがあり、監査先企業、確認回答者、トーマツの3者がスピーディに手続きを進めることが可能になりました。
定型業務の効率化
トーマツ監査イノベーション&デリバリーセンター(AIDC)
監査手続には、銀行確認状の回収のような様々な定型的手続が存在します。私たちは、このような手続を徹底的に標準化し、AIDCに集約することで効率化を実現しています。AIDCには、当該業務に習熟したスタッフが多数配置されており、定型化された標準業務を大量に実施することで、高い精度で効率的に業務を実施することができます。