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國井 泰成

包括代表 國井 泰成 Taisei Kunii

1985年等松・青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入社し、監査業務に従事。
東京監査本部長、経営会議メンバー、東京監査事業部長を経て、2018年6月有限責任監査法人トーマツ包括代表に就任。


あなたの才能が開花する無限の機会と可能性をトーマツは提供します

ITが進化する今こそ、人に関心を

ITや人工知能(AI)が社会に加速的に浸透している今、監査を取り巻く環境や会計士の在り方も大きく変わり、さらに変化していくでしょう。しかし、どれほどテクノロジーが進化しても、中心にいるのは人です。今のAI技術はある条件やルールの中で、答えを導き出すことはできますが、どの領域に関心を寄せ、どのような条件で分析し、活用するかは人が判断する必要があります。数字の変化、もしくは変化しないことの裏側に隠された意味を読み取って、想像力を持ってコミュニケーションをとり、環境の変化を的確に理解しながら判断することは人にしかできない領域です。そのためには人に関心を持ち、背景にある人の行動や欲求を観察することや、時代の変化や流れを感じることが重要になります。そこには業務経験の長さは必ずしも求められません。テクノロジーの活用により単純作業の時間を減らし、クライアントとのコミュニケーションをより重視しているトーマツの監査現場において、新しいものをより身近で感じる若い人ならではの感性に、大いに期待しています。

会計士の真価を発揮すべきとき

会計士の優位性は、会計や監査の専門的知識を有していることにとどまりません。会計士は、多岐にわたる業種・業態と広範な接点を持ち、企業の監査を行う際は、ほぼ無制限に企業情報にアクセスできます。また、企業のマネジメントをはじめ様々な階層の人から直接話を聞くことができます。これは市場の番人として国の制度によって監査を独占業務とし、その重責を担う公認会計士ならではの非常にユニークなポジションです。そこで、企業のリスクについて前広にアラートを出したり、ソリューションを提示したりすることができます。会計士特有のポジションを利用した広範な情報収集に基づき、リスクや潜在的ニーズを早期に特定し、レベルの高い指導力や提言力が一層期待されています。これにより、より品質が高く、より価値の高い監査・保証業務が提供できると考えています。

こうした役割を果たすことは簡単なことではありません。しかし、難しいからこそやる価値があります。また、一人で全てをこなすのは難しくても、チームの仲間やパートナーは様々な事業会社に関与しているので、集合知を活用して解決できますし、自身の経験値をあげていくこともできます。自分たちの持つ強みや価値をよく理解し、真価を十二分に発揮することが社会への貢献につながると考えています。

監査イノベーションの推進に注力

トーマツは監査イノベーションを推進し、監査の在り方そのものを俯瞰的にとらえ、業界の発展に寄与することを目指しています。その一つがトーマツで独自に開発・導入した、国内監査法人初となるWeb上で残高確認手続きを行うシステム「Balance Gateway®(BG)」です。現在は4大監査法人を中心に、日本の監査業界全体でトーマツが開発したBGを利用できる共同プラットフォーム化を進め、社会コストの軽減に大きな貢献を果たしています。

また、監査業務の標準化と集中化を行う監査イノベーション&デリバリーセンターの活用を拡大し、単純作業的な業務をセンター処理し、会計士がより高度な監査業務に時間を集中できる仕組みを整備しています。技術進歩に合わせて人間の仕事が変化してきたように、過去の入社1年目の人とこれから入社する人の仕事が同じである必要はありません。従来、新人が担っていた単純作業的な業務はITなどに任せ、より難易度の高い仕事を最初から担うことになり、ある意味では成長のスピードを加速し、より多くの成長機会を得ることができます。

グローバルをリードする「人財」の輩出へ

トーマツはデロイト ネットワークの一員として世界中と緊密な連携関係を構築しています。今後も、世界との関係が深まっていくことは間違いありませんが、グローバルなネットワークを持つ意味合いは変化しつつあります。従来、海外に人を派遣する目的は主に、海外の知識を吸収して国内事業の成長に寄与することであり、海外に我々の仲間である日本の人材がいることはクライアントにも価値がありました。しかし、今や世界中の情報をどこにいても入手できる時代となり、グローバルとの関係を考えるときにきています。デロイトのグローバル組織はもちろん、会計・監査基準を設定する国際機関など世界的なルール形成の場に人を輩出し、グローバルの中でさらにデロイトやトーマツの存在感を発揮することが大きなテーマとなります。そのためにはしかるべき機関と早くから信頼関係を構築し、グローバル人材からさらにレベルを上げ、グローバルでリードしていける「人財」を育成したいと考えています。

互いを尊重し合う文化

こうしたトーマツの強みの礎となっているのは「人財」にほかなりません。何よりも人を大切にするトーマツでは、早くから制度の充実や健康で働きやすい環境の整備など、一人ひとりに合わせた働き方を尊重してきました。

また、制度を設けるハード面だけではなく、それが人を大切にする文化となり、社内に浸透するソフト面がさらに重要です。変化の激しい時代だからこそ、ダイバーシティ&インクルージョン、つまり、「人財」と思考の多様性、それぞれの立場を偏見なく尊重し合う職場環境が大切だと考えています。トーマツではそれが社風として根づき、制度を積極的に利用することがごく自然なこととして機能するまでに醸成されてきていると感じています。これらは不断の努力を重ねない限り維持するのは難しいものです。新しく入社する人も既に所属している人も、それぞれを尊重し合うことを常に意識し、実践することで人を大切にする風土と、監査イノベーションを推進する文化をうまく融合できる職場がトーマツであり、デロイト トーマツ グループだと考えています。

次世代の会計士を育成する機会を用意

これからの時代に求められる会計士を育成するため、教育には特に力を入れています。ほとんど人手を介さずに財務諸表まで作れるようになりつつある昨今、会計・監査のベーシックな知識だけでは優れた監査人として信頼を得ることはできません。そのため、例えば新人研修には5週間程度をかけ、その後の研修でも、コミュニケーション力や判断力を養う研修、ITに関する最新情報や知識など実践的教育を行い、常にプログラムをアップデートしています。

その中でも特に力を入れているのは、創造的なビジネスを展開するうえで欠かせない能力を育てる教育です。異なる価値観を持つ多様な人と円滑なコミュニケーションを取り、変化する周囲の状況に合わせて適切に判断し、的確に対応するために必要なマインド、姿勢、スキルを育成するプログラムです。

こうした教育が必要な理由は、これからの会計士はITの専門家、データサイエンティスト、経済や不動産等の評価専門家、税務専門家など、様々な分野の専門家とチームを組織し、多様な知識と視点から導き出した意見を、会計・監査の責任者としてまとめ、最終の監査意見に反映するという非常に重要な役割を果たすことになるからです。

したがって次世代の会計士は、監査の知見はもちろんのこと、テクノロジーやデータアナリティクス、海外ビジネスや経営分析に至るまで、多肢にわたる知識を習得し、多様性を強みに変えるスキルとそれを生かすリーダーシップ、クライアントを魅了する人間力、リベラルアーツ、ビジネス力も身につけなければなりません。そのための教育には惜しみない投資を行い、社会に求められる会計士として成長するためのあらゆる学びの機会を用意したいと考えています。

多様な専門家との協働により成長

トーマツは2018年に50周年を迎え、100年に向けて新たな一歩を踏み出しています。とりわけ、2018年秋にグループ各法人の本部拠点を集約した丸の内二重橋オフィスの開設で、多様なバックグラウンドを持った人材と専門家が集結したことは大きな強みと考えています。多様な仲間をより身近に実感できるようになり、特に若い人たちが早く才能を開花できる環境が整ったといえます。

私は外部の方から「トーマツは非監査業務も含めた総合的な力が強いですね」や「いろいろな取り組みへの着手がとても早いですね」と言われることが多いです。これは、デロイト トーマツ グループの中に多様な専門家がいて、部署や肩書の枠にとらわれず自由に動け、気軽に質問や協力し合うことでアイデアが生まれることに起因していると思います。

新オフィスの開設で、その強みに拍車がかかる勢いを感じています。そんなトーマツの一員となって才能を開花させ、あなたの可能性を無限大に広げてください。