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國井 泰成

包括代表 國井 泰成 Taisei Kunii

1985年等松・青木監査法人(現 有限責任監査法人トーマツ)に入社し、監査業務に従事。
東京監査本部長、経営会議メンバー、東京監査事業部長を経て、2018年6月有限責任監査法人トーマツ包括代表に就任。


あなたの才能が開花する場所、それはトーマツ

世界を見据え続けてきた50年

トーマツは1968年に国内初の全国規模の監査法人として誕生し、2018年には創立50周年を迎えました。トーマツは、国際組織であるデロイト トウシュ トーマツリミテッドに法人名であるトーマツの名を連ね、グローバル全体に対し日本の存在感を強く発揮しています。

トーマツがこれほどまでに成長できた理由の一つは、新しいものを積極的に取り入れる柔軟性とチャレンジ精神を常に持ち続けてきたからにほかなりません。私自身、当時多数あった監査法人の中でトーマツを志望したのは、海外に強い監査法人になろうというビジョンに大きな可能性を感じたからです。トーマツの先見性、長期的な視点は先人から脈々と受け継がれ、これからの50年においてもますます進化させていかなければならないものです。

広がる会計士の可能性

社会は今、大きな転換期を迎えています。人工知能(AI)が日常生活やビジネスにおける様々な分野に進出しつつあります。近い将来、AIにとって代わられる仕事の一つに会計士をあげている説もありますが、それは表面的な話だと思います。会計の世界でこの数十年を振り返ると手仕訳で決算を行っていた時代から、現在は経理業務の多くはシステム化され、人間が関わる作業の多くはなくなっていますが、他方でIFRSの導入に代表される新たな会計基準への対応のための人材は多くの企業や監査法人で必要とされています。また、IT化の進展は、例えば仮想通貨の会計処理やブロックチェーンに対する監査をどのように行うか、といった新しいテーマが生まれて来ていますが、このような過去に経験のない事象が発生したとき、その処理をAIが解決してくれるでしょうか。会計士は、こうした領域に積極的に関わっていくことが求められています。さらに、監査の経験を生かし、アドバイザリー業務に関与する、自ら起業する、事業会社のCFOに就任し企業内で活躍するなど、将来の選択肢は増えています。可能性という観点で、会計士の重要性や有用性はこれからますます大きくなっていくでしょう。

監査イノベーションの推進

トーマツは、イノベーションを法人全体で取り組む重要な課題であると認識しています。2017年には、国内監査法人初となる監査手続における残高確認オンラインサービス「Balance Gateway」を開発・導入しました。現在は、4大監査法人が中心となり、オンライン残高確認システムを日本の監査業界全体で利用する共同プラットフォーム構築に向けた検討が始まっています。また、監査品質の向上と監査業務における働き方改革の促進を目指し、監査業務の標準化と集中化を行う監査イノベーション&デリバリーセンターを2017年に開所しました。さらに、大規模かつ広範なデータを活用し、徹底的なリスクアプローチを行う「Audit Analytics®の導入を他法人に先駆けて取り組み、2018年に96%の上場企業の被監査会社への導入を完了しました。

しかし、本当に大切なのは仕組みや技術を導入することではなく、それをいかに実務に活用していくかです。そのためには、仮説を立て、緻密なシミュレーションを行うことでリスクを低減させていくスキル、言うなれば想像力を持つことが重要であり、そういった高度な仮説思考を養うためには新しい教育も必要と考えています。また、テクノロジーに任せる領域を増やす一方で、企業との議論や企業の状況を理解するための思考に費やす時間を増やすことで、会計士としての付加価値を高めていくことも不可欠です。

トーマツ最大の財産は人

変化を恐れないチャレンジ精神に加え、トーマツにはもう一つ、特徴的な文化があります。「人」を大切にすることです。それは、全ての思考や行動に色濃く反映されています。年次や役職に関係なく、相手に対してきちんと自分の意見を伝えることができる組織風土です。例えば、監査チームの中で経験豊富な先輩がいても、新しい領域についての議論をする場合には、若手の職員でも堂々と発言できる職場の雰囲気があるということです。

また、本人の希望をできる限りサポートし、先輩が後輩をしっかりサポートしながらキャリアデザインしていくこともトーマツらしさでしょう。かつて自分が先輩たちに教わり、ときには失敗し、助けられたことへの感謝の気持ちを忘れず、先輩から受け取った襷をしっかりと次世代につないでいくことがトーマツの伝統なのです。

若手を育成するあらゆる機会を用意

グローバル化が進展し、取り扱うデータが爆発的に増え、最先端のアナリティクスの応用が求められる中、トーマツでは従来以上に教育を重視しています。
かつては長い時間をかけて経験を積んでいく過程で知識をインプットしていくカリキュラムが中心でしたが、現在では、いかにアウトプットしていくかについても教育プログラムの重要な柱の一つとしています。

トーマツは「Quality first」をスローガンに掲げ、高品質な監査の実践を通した品質に対する揺るぎない誇りを持っていますが、監査の品質は「人」がつくるものです。そして、高い品質を生み出せるか否かは、いかに優秀な人材を多く育て続けられるかにかかっています。そのため、新人研修をはじめ、個々の希望や成長を最優先に考えた海外派遣の実施など、あらゆる成長機会を用意しています。

また、トーマツの大きな強みである、グローバルとクロスビジネスに関しては、多様な経験の機会を設けています。グローバルに関しては、デロイトのネットワークを活用し、駐在や研修を通して海外で働くことができます。他部門やグループ法人への異動も可能で、トーマツが中核を成すデロイト トーマツ グループは、グループ内の交流がとても活発で、互いに身近な存在です。創業から50年の歴史の中で、ずっと一緒に歩んできたことが大きいのでしょう。グループには、公認会計士、税理士、弁護士、コンサルタントといった専門家がおり、1万名以上の陣容からクライアントの悩みや要望に応じたチームが形成されます。その中には、ITや年金、不正調査といった内部専門家もいて、協働することが互いの成長にもつながり、クロスビジネスがキャリア形成にも大きな影響を与えています。

多様性を尊重した働き方を推進

トーマツでは、早くから多様な働き方ができるよう体制づくりを積極的に行ってきました。もともと、トーマツには新しいものや個々の考え方を尊重し、臆することなく柔軟に変化を受け入れ、自分たちのものとしていく文化があります。今後もその強みを伸ばしていきたいと考えています。例えば、女性の活躍の推進です。トーマツには、素晴らしい見識と能力を持ち合わせ、議長や執行役、チームリーダーとして活躍している女性が大勢います。プロフェッショナルに男女の差はなく、女性だから登用されるのではなく個人として優秀だからですが、女性ならではの、出産や育児などのライフイベントに合わせた支援制度は今後も拡充を図っていきます。女性をサポートする制度を整えることを通じて、女性に限らず法人全体にとって多様な働き方を提供するきっかけになると考えています。働く期間や時間の制限がキャリア形成に影響を及ぼす時代は終わりました。今後は在宅勤務など、これまで以上に多様な働き方が可能になる体制づくりを推進していきます。幸い、今は「時間」と「場所」の問題を解決するための様々なツールがあり、例えば在宅勤務をしている人も通話ソフトを使って会議に参加するなど、柔軟な働き方が可能になってきています。

才能を開花させる場所がここに

2018年秋に、東京・丸の内にある「丸の内二重橋ビル」にグループ主要法人の本部拠点を集約したフラッグシップオフィスを開設します。これにより、これまで品川、八重洲、丸の内などに分散していた東京にあるトーマツの主要部門が、丸の内の一区画に集約することになります。

私がトーマツに入って良かったと感じている魅力の一つは、異なる部門・組織間の垣根が非常に低いということ。会計士以外の人と一緒に仕事をすることで多くの気づきを得られ、それが発想の転換や視野の広がりに大いに役立ったと感じています。違う価値観の人と話をすることで刺激を受ける、あるいは発想を転換できるという意味では、駐在などで異なる国の人々と仕事をするのと同じです。多様なバックグラウンドの専門家との物理的な接点の機会が増えれば、自由な交流が生まれ、様々な考え方や視点がより柔軟かつ多面的なアイデアに展開していくはずです。それが、次なる50年のトーマツの飛躍につながると確信しています。

※「Audit Analytics®」は有限責任監査法人トーマツの登録商標です。